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ODA不正の対処ーその3

前回は、私の相談事とそれに対するJICAの最終回答を簡単に書いた。時間が経つにつれ正直、腹が立つことしきりである。ああいういい加減な回答ででODAにまつわる不正(この不正は金銭がらみでは無くJICA職員が実際に行った倫理規定違反であり、一国民に対する不正と認識する)に対してきちんと対応出来ているのであろうか。JICAもこのブログを読む機会があれば私に意見を表明すれば良い。

 

コンサルタントの問題点

私は現在ベトナム南部の大型橋梁プロジェクトに従事しているコンサルタントの技術屋である。このプロジェクトは税金を使って500億円以上も融資する両国にとって記念的な事業である。2014年に詳細設計のプロジェクト・マネージャーであったK氏から招聘を受け、本事業のJ2工区のレジデント・エンジニア(以下REと言う)として赴任した。本事業の工区は三つに分かれており、J1、J2、J3と言う具合である。「J」と言う字はJICAの頭文字をとっている。赴任当時はJ1とJ3の着工命令(これもある意味でJICAの底意地の悪さによる部分がある程度影響している)が出されず、J2だけが2014年10月に着工命令を受けた。日本の***建設とベトナム国業者の共同企業体(以下JOと言う)で実施する工事で、JOのプロジェクト・マネージャーは2000年以来の知人でもあった。その関係上、2015年11月までは工事も順調に進み、実施機関(ベトナム側)からも高評価を受けていた。ただ、コンサルタントの内部運営に多くの問題を抱えていた。つまり、コンサルタントのプロジェクト/マネージャー(以下CSCのPMと言う)の能力あるいは品性が欠落している理由により辞任を余儀なくされ、現在(8月)までの22ヶ月のうち9ヶ月しか公式なCCSPMは稼働していなかった。残りの13ヶ月は私が8ヶ月はActing Project Manager(APM)として、残り5ヶ月はアサインされてはいなかったが実質上のCSCもPMとしてその責務を果たしてきた。

 

現場での出来事

2015年12月終わり頃、現場にてある出来事が起こった。実施機関担当者であるHがくみ終わった鉄筋の修正を現場で指示した。JOのPMはこれに激怒し担当者にたいし「異常な指示、施工図を勉強しなおせ」と発言した。その直後の会議で私は(議長をつとめている)JOのPM発言は契約書にしたがったものであり、また不当な発言である旨大声でたしなめた。これは日本人技術者がベトナム国のエンジニアを根のところでは見下げているから、そういう潜在意識がなせることと判断して私もJOのPMへ立腹したものである。

 

加えて、JOのPMは橋梁の床板にリブがついているが、これをプレキャストしたいと要請したが、①メリットが無いこと(工期短縮の必要は無い)、②リブは非常に薄く架設中に予想できないひび割れや変形が生じる、と言う理由で拒否をした。JOのPMは何度もプレキャスト採用をブラックメールじみた手紙でベトナム側にクレームしており、酷いことに「私はプレキャストを全く知らない技術者」という内容も盛り込まれていた。

 

この問題は2016年2月末頃まで続いたが、JOのPMはCSCAPMのアクションに業腹を抱き、親密にしているJICAの所長M氏へ事情を話した。ちょうど2016年の3月で私のAPMの任期が切れ、実施機関は私を正式にCSCのPMへと内諾の形をとっていた。しかしながら、JICA所長M氏の指示により部下であるY次長へ、①私の契約会社であるK社ベトナム所長へ「可知をPMに認めない」、②Y次長は直接実施機関の副総裁へ談判に行き「可知をPMに認めることはJICAとして反対」の申し入れを行った。拒否の理由は曖昧で、「JICAの認識と相違する」と言う内容であった。JICAのM氏もY氏も全く私のことを知らず、かつ工事内容も一切無知(一度も現場へは顔を見せたことが無い)であるにもかかわらず、「認識」が違うと言う理由を持ち出している。これは明らかにJOのPMであるT氏の入れ知恵と判断せざるを得ず、JICAの倫理規定第1条に違反とみなして、「不正腐敗情報相談窓口」へ一連の事案を相談した次第である。

 

全ての証拠書類、メール、手紙等は「不正腐敗情報相談窓口」へ提出しており、それらを詳細に検討すれば明らかにJICAの権力を笠に着た相手国政府及び私への圧力と理解しても間違えの無いところであろう。そのご、のらりくらりと回答は来たが、「調査中」、「ヒアリング中」、「この手の調査は長引く」と言う文言だけのメールを受信している。

 

私は、JICAから40数年のエンジニアとしてのキャリアを毀損されかつ私自身の名誉も毀損したことは事実であると確信する。次回は、具体的にどのような対応をJICAが私にしたのか、証拠書類と共に記したいと思う。